免許取得前提の採用モデルで定着を改善 — 調布清掃 × 武蔵境自動車教習所

免許取得前提の採用モデルで定着を改善 — 調布清掃 × 武蔵境自動車教習所

免許がカギの人材確保。多摩の人事部が企業と教習所を橋渡しして実現

地域に根ざした清掃事業を担う 株式会社 調布清掃 では、収集ドライバー候補をまずアシスタントとして採用する仕組みをとっています。
しかし、業務を担うには準中型(3トン以上)の免許が必要であり、これまではスタッフが自己負担で取得しなければならない状況でした。
そのため、免許取得を前に離職してしまう人も少なくなく、安定した人材確保が大きな課題となっていました。

一方、武蔵境自動車教習所 では、地域でも数少ない準中型コースを保有しているものの受講希望者は多くなく、十分に稼働していないという課題を抱えていました。

この両者をつないだのが 多摩の人事部 です。
調布清掃の採用者が武蔵境自動車教習所で準中型免許を取得できるように橋渡しを行い、仕組みとして導入しました。
これにより、調布清掃は免許取得後の昇給・職域拡大といったキャリアステップを明確に示せるようになり、社員の定着率が向上。
教習所にとっても受講生が増えることで、地域資源としての役割をより発揮できるようになりました。

人材確保と教育機会の活用という双方の課題を、地域の中で補い合う形で解決したこの事例は、多摩の人事部が目指す「地元の人と企業をつなぐ」取り組みを象徴するものとなっています。

基本情報

企業別:現状と課題

株式会社 調布清掃
現状
収集ドライバー候補は、まずアシスタントとして採用開始。
応募者の多くが準中型(3t超)の免許を未取得。
昇給・職域の拡大は免許取得後に可能という等級設計になっている。
課題
準中型免許の取得を自己負担とすると離職につながりやすい。
取得までの期間は戦力化が遅れ、給与も上げづらい。
免許保有者に対象を絞ると母集団が小さく採用が滞る。
株式会社武蔵境自動車教習所
現状
多摩エリアでは数少ない準中型コースを提供。
大型・中型系の入校は全の割合としては少なく、受け入れ態勢は整っている。
地元企業との直接的な育成連携は限定的。
課題
準中型コースの生徒をさらに多く獲得したい。

今回起きたこと

多摩の人事部が調布清掃と武蔵境自動車教習所を橋渡し。
「アシスタントで入社 → 在職中に準中型を取得 → ドライバーへ昇格」という一連の育成フローを共同で設計し、入校スケジュールと現場配属計画を連動させた。これにより、採用母集団の拡大、在職中の離職抑制、ドライバー昇格までの導線が明確化。教習所側では準中型コースの受講が増えた。

これをきっかけに行政支援、企業間提携、により調布清掃全額負担での免許取得が可能となった。

担当者から一言

スタッフ平均年齢の高齢化の課題あり、平均年齢50歳から平均年齢30歳へ成功したことによる新たな課題でした。
若いスタッフが増えたものの、免許がないといった問題が浮上し、この取り組みで、より良い方向へと向かうことが出来ました。
課題を解決すればまた新たな課題が生まれます!多摩の人事部ならではの課題解決が出来たことを誇りに思ってます!

多摩の人事部 スタッフ

公開日:2025年8月27日